UTMB 中盤 二晩目に入るまで 

 21日に日本を出発しましたが、あっという間に26日UTMBスタートの日となりました。は5時過ぎに目が覚め朝食前までゆっくりしていました。朝食後も準備の確認後ベットに横になります。中々眠れなかったのですが、1時間ちょっと眠れました。13時過ぎかIさんがスタートが荒天の影響で5時間延期と知らせてくれました。

クールマイヨールに昨年のやり直しスタートの10時半頃到着すれば比較しやすくて取り組みやすいと思っていましたが、スタート延期で二晩目がくるのが手前の地点となることが予想でき、夜中の内にゴールするのは大変だと思いました。30時間から35時間でゴールするイメージでいました。

 起き上がってアルファ米と味噌汁を飲んだり食事をしたあと、少しUTサロンへ散歩したりしました。
その後再びベットで横になり眠りました。本来のスタート時間の18時半前に目が覚めました。

 シャワーを浴び、テーピングをしたり、荷物の確認をしているとあっという間に22時頃になっていました。
最後に心拍センサーを付けところ、時計側で認識できません。何回か試してだめだったのであきらめて付けないでゆきました。着用時間が長くなるので結局付けないほうが楽で良かったと思いました。心拍数の確認が必要なほど攻めないでリラックスして走ろうと決めました。

 結局同室のOさんSさんと部屋を出たのは10時20分過ぎていたと思います。体育館へドロップバックを預けスタート地点の教会前に向かいました。途中一緒にいたSさんから頂いた日の丸に日本と書かれたはちまきをレインジャケットのフードの上に巻いていたのを落としてしまい悪いことをしたと思いました。
 雨が降っていたのでスタート予定時間間際なのですが昨年とそんなに代わらない所からスタートできました(昨年はもう一棟手前のホテル前からスタートしたような)

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 スタートすると渋滞でゆっくり少しずつ動いてゆきます。後方集団に入らなければ、渋滞はここだけなので落ち着いて進みます。ズッシュー手前で塾長さん、のりさんに会いました。前にIさんとYさんがいるよと教えてくれました。ゲレンデの登りに入るとIさん、そしてYさんに会いました。

 その後は間瀬さんのそばでサンジョルベへ下って行き、エイドにはほぼ同時に到着しました。昨年はここで止められましたと話していたので、次はコンタミンですよと声をかけて貰いました。

 コンタミンそしてノートルダムゴルジュ教会を過ぎると本格的な山に入ります。山には入ればマイペースで周りの流れに乗って登れる自信があったので、走れる部分が多いこの区間は特にリラックスして走ろうと思っていました。
 ブルーにライトアップされた教会を過ぎるとすぐトレイルの急登になります。振り返るとランナーの光の列がきれいで、峠まで何度も振り返りました。イメージしたとおり気負わず力まずちょうどいい感じ登れたので精神的にも余裕が出てきました。バルムのエイドを出ると更に勾配が増しますが、そういったことも気にならずにリズムを変えずに登っていきました。

 ボンノム峠に差し掛かるころ東の空が白み始め、トレイルの周りにうっすらと雪が積もった雪景色が見えてきました。幻想的な風景に息を呑みました。この辺りは時折みぞれが降った気がしましたが、気になるような風もなく手のひら以外は特に寒さを感じませんでした。

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 十字小屋を過ぎるとシャーピューへの下りですが、下りのリズムに乗る前に連続して2度転んでしまいました。2回目は左手薬指を突き指してしまいました。ポールを折り畳まず持ったまま走り出したのは失敗でした。

 
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 シャーピューのエイドにつくと間瀬さんが椅子に腰掛けNHKの取材を受けていました。私も2回転んでしまいました。雪景色がきれいでしたなどと取材に答えました。出口で携帯電話の所持の確認がありました。

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 シャーピューを出るとグラシエ村まで舗装路の緩やかな勾配の坂道を少し走りを入れながら進みました。モッテ小屋から700m程度上るとセーニュ峠ですが標高はボンノムをしのぐ2516mで山頂付近は薄っすら雪化粧していて、みぞれが舞っていました。風が少し気になり少し寒さを感じました。

 
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  500メートルほど下るのですが、眼下のコンバル湿原には牛の群れが見え、ノアール針峰が左手に見える谷の絶景が見えてきました。コンバルのエイドは余り記憶が鮮明ではなくスープとかさっと補給してすぐ出発しました。
 湿原はほとんどフラットに感じました。
 
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 湿原を突き当たるとすぐ右手にアルプ・ヴィエイユへの急な登りを500mほど登るのですが、ここは体が思ったように動かず流れに乗れず苦戦しました。風も強く寒さを感じました。シュクルイのスキー場のレストランなどが立つところまで尾根をトラバースしながらダウンヒル、エイドでコーラを飲み出発しました。ここからは林の中を800m近く駆け下ります。ここは日本のトレイルのように木の根が飛び出ていたりして、のんびりマイペースで下りてゆきました。

 昨年再スタートを切ったクールマイヨールに戻ってきました。スポーツセンターまで町の中をよそ見しながら走りました。デポバックを受け取り、12時6分頃体育館に入りました。階段を登るとSさんが到着して席に着いていました。
 パスタとか食事を取って席にいた時にDMJのIさん、Tさんが到着しました。手洗いに行ったり、ライトの電池の入れ替えをしたり、補給食の入れ替えをしました。前半の消費量がジェル3つだったので5個程度あれば足りると調整しました。手袋はここまで使っていませんでしたが、夜に備えてファイントラックの薄手のものからAGUのもう少し保温性のあるものに変えました。そのほか着替えも用意していましたが、滞在時間が長くなってきたのを感じ出発しました。出口チェックは12時39分でした。

 その時Sさん、Iさんが先に出発していました。ベルトーネ小屋のトレイルの入り口に向かって待ちの中を歩いてゆきました。日本人に挨拶されました。前方にIさんが見えました。昨年OSJのロードバイク200kでご一緒したことのあるIさんの奥さんでした。トレイルに入る前にIさんに追いつき小屋までは私が引っ張る形で登ってゆきました。
 ベルトーネではスタッフの方だったと思いますがIさんと一緒の写真撮ってとお願いしました。

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 ここからは比較的走れるトレイルなのでIさんにお先にどうぞと言いましたが、着いてゆけるペースだったので引いてもらう感じで着いてゆきました。ボナッティ小屋で補給後だったと思いますが、Iさんに前に出てと言われたのでその通り走りました。結局アニューバーへの下りまでは前を走り、下りは先に行ってもらいました。

  アニューバーに着くとIさんに苦しくなっていると聞いていたYさんがIさんと一緒でした。最初から1500mを越えると苦しく不調を感じて、エイドで30分ぐらい休みつつ進んでいると聞きました。
 IさんYさんと一緒にフェレ峠に向かって出発しました。登り始めてもYさんはペースが上がらないのを感じて私に先に行ってくださいと言われたので、先に行くことにしました。IさんはYさんと一緒にゴールを目指すのだなと分かりました。
 
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 フェレ峠は山頂付近まで陽射しもあり寒く感じなかったのでジャケットを着ないでアームウォーマで温度調整しながら登っていました。山頂の稜線に出ると風が強くなって寒くなりました。風が強いので峠のセンサーチェックを受けたら風がさえぎれるところでと思いそのようにしましたが、お腹が冷やされたのかダウンヒルに入るとお腹が張ってペースが上げられませんでした。深呼吸を繰り返しお腹の張りをとろうとしました。幸い徐々に気にならなくなってきましたが失敗でした。
 
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 フーリーの町が見え、すぐエイドCPだと思ったのですが、車道を挟んで牛の牧場を横切って反対側の山を登ってトラバースする人たちの連なりが見えました。コースマップや記憶と違うコースに面を食らいました。シャンペ以降のルート変更に伴って距離と累積標高稼ぎの迂回ルートのようでした。エイドではベンチに横になろうとするYさんを見つけ挨拶しました。2時間ほど寝るとの事でした。
 私は暗くなる前に昨年は舗装路を通って川を挟んで反対側のトレイル、本来のコースを明るいうちにプラの町に入れたらと思って出発しました。激走モンブランで鏑木さんがスコットジュレックさんらに追いつき追い越したシーンが印象に残っている区間です。

 町に入る手前のcrete de Saleina のあたりで完全に暗くなりました。その前にできるだけ進みたかったので日が陰るに従って急ぎ足になってきました。町に入るとペースを緩めました。いよいよ気力と正念場の二晩目に入りました。

 シャンペのセンサーチェックは車道に面したエイド付近ではなく、トレイルの途中にありました。ワンミニッツという言葉に聞こえましたが、そんなに近くでは無いだろうことは景色で分かります。
 後から聞いた話ですが、車を利用したり不正な通過を防止するためだろうとのことでした。
やはり二晩目に入ると眠気を感じて仮眠したほうが速くゴールできるのか、我慢して夜が明けるのを待つのがよいのかといった判断で大きく展開が変わってゆきます。




 


 

 

   
  

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